2017年8月3日木曜日

朝鮮史 三千年の中国外史 これを知れば朝鮮民族のしたたかさが分かる

中国と朝鮮のかかわりの歴史

このブログで朝鮮通史を取り扱うことについて
 ここは、中国の歴史を扱うサイトであるので、朝鮮の歴史を論ずるのは少し場違いなところがある。しかし中国の歴史を正しく捉えようとすれば、朝鮮の歴史を正しく捉えなければならないと思う。それは朝鮮が中国から一貫して独立していたとか、していなかったというような次元の話ではないと考える。
 そこでは中国から見た朝鮮、朝鮮から見た中国という双方からの歴史観で冷静に探求する姿勢が必要だと思う。

朝鮮通史年表
 しかし、ここではごく大雑把に朝鮮史を概括的に捉えることを目的とし、細かい中国と朝鮮の歴史の係りについては、その都度とりあげることとする。


ヴィキペディアより
引用

 さて、朝鮮の歴史については、ヴィキペディアのサイトを参考にしてみたい。これが正しいという訳ではないが、一つの客観的な資料と考えるからである。

 これらの歴史年表から見て、朝鮮が非常に長い期間にわたって、中国の支配力の下に生きてきたことが見て取れる。例えば漢の時代「4郡」という漢の行政機関が存在しているし、唐の時代には「都護府」という唐朝の行政官の名前が見えるし、さらに下って、宋の時代には、後金から、元ー高麗の時代、明清の時代に至っても、中国からの圧力と抗争に明け暮れている。  それらのことは、韓国の数々の物語でも繰り返し語られていることでもある。
 従って、「朝鮮がいかなる時も中国の一部であったことはない」と主張する人々もいるようであるが、この歴史的事実から見る限りは、論拠に薄い感じが否めない。

 しかし朝鮮の人々が長年に亘って、中国の支配を受けたり、或いは属国になったということは、朝鮮の人々が能力がなかったとか劣っていたということではなく、地理的につながっていたという事実と、地政学的に半島の小国が独立を維持することが如何に難しいことであるかを物語っているだけだ。

 逆に長い間非常な困難の中で、朝鮮の人々が、自らの尊厳を守り、民族としての自負を守り抜いてきたかに感心をせざるを得ない。
 私は、朝鮮の人々の全体として誇り高い心意気に尊敬の念を持つものである。

 朝鮮にせよ、ベトナムにせよ、フィリッピンにせよ、皆誇り高く崇高な尊厳を持って闘っていることに大きな希望を持つ次第だ。逆に日本人が見習うべきところがあるのではないかと感じてしまう今日この頃である。

 しかし、今不幸にして、38度線を境として、南と北に分断されている。直接の紛争の起こりは、北朝鮮が一挙に南朝鮮に侵攻したことである。それは歴史的事実であるが、その前に、1949年に中国が中華人民共和国を建設し、アメリカが自らの支配体制を維持に危機感をたぎらせ、北朝鮮、ソ連、中国に激しい敵愾心を持っていたことは確かで、その具体的政策が朝鮮戦争に繋がったのは事実である。
 



0 件のコメント:

コメントを投稿